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【本家 上時国家】平清盛の義弟「時国」の子孫が守り続ける大庄屋屋敷

2022年11月25日

今から800年前のこと

「平清盛」の義弟「時忠」は、源平の合戦で平家が滅亡したのち、能登へ流罪となりました。

その後、現在の珠洲市で住居を構え、能登の地で生涯を終えます。

時忠の2人の息子のうちの一人「時国」が跡を継ぎ、やがて時国は現在の輪島に移り農地を開墾。

豪農となり時国村を成し家業を拡大していきました。

時が過ぎ、前田利家公が加賀藩主になると、300石を有する時国村は加賀藩領と幕府領に分けられ二家に分立することとなりました。

「上時国家」と、「時国家」に分けられ、その一つ「上時国家」が今回、ご紹介するお屋敷です。

今から180年ほど前に建てられた大庄屋屋敷の内部を見学する事が出来ます。

28年もの歳月をかけ造られた屋敷や庭園は細部に凝った造りで、その時代の調度品なども展示され、かなりの見応えがあります♪

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【上時国家】詳細情報

所在地 石川県輪島市町野町南時国13−4
問合せ 0768-32-0171
開閉時間 9時~17時(最終入館16時30分)
入館料 大人550・高校440・小中330
休館日 12月6日~3月14日(冬季閉館)
駐車場 無料駐車場あり
公式 http://tokikunike.jp/

駐車場について

上時国家に入る坂道の手前が無料駐車場となっています。

こちらの休憩茶屋が目印。

【本家 上時国家】見学

駐車場の奥、登り坂を上がった先に上時国家の入り口門があります。

江戸後期(170年前)に、名工「安幸」が28年かけて完成させました。

建坪は189坪の最大級木造民家。

屋根の頂上までの高さは18m。

 

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受付

入り口の右手に「受付」が設置。

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見学に際して

館内には順路の案内板が設置してあるので、順にお進み下さい。

説明のアナウンスが流れ、見どころなども詳しく聞くことが出来ます。

ゆっくり見入ってたら、アナウンスの方が早く、説明を聞きそびれてしまう事も...

最初の部屋(大広間)では、由来や館内の説明などがテレビで流れます。

この説明が、とっても分かり易い♪

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大広間~伺いの間~大納言の間

大庄屋屋敷として、公用部分と私用部分に分割した構造で、公用部分の中心に大納言格式を示す「縁金折上格天井」の「大納言の間(別名 御前の間)」を配しています。

広間の襖には、家紋でもある平家定紋の「丸に揚羽蝶」を金箔で描かれています。

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庭園

庭園もとても素晴らしい造りとなっています。

池を「心」と言う文字に見立てて造られています。文字を全体から見たかったのですが、残念ながら池は一部分しか見れませんでした。

客用の湯殿

客用の湯殿です。御殿風呂形式で、火を使わずお湯を運んで入れる貴族の入浴形式と同じだそう。

桶に被せてある白い布は、身体が桶に直接触れないようにするもので、「風呂敷」の語源となったそうです(^^♪

なるほど~♪

調度品(鎧や兜など)

庭園を目の前にして、鎧や兜など戦国時代を思い浮かべる調度品が展示されています。

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私用部分の部屋の展示品(大庄屋の公務用品、千石船用品、日用品など)

指樽(室町時代)
重要な行事でお酒を入れた容器。

行器
慶事に赤飯を入れて相手に届けた容器。

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野弁当
お花見用の弁当箱

根来塗・漆絵お盆(室町時代)
色漆絵は、緑が菊模様で中央が南蛮唐草で描かれています。

つづれ織の煙草入れ
紙製の布で天皇より播磨守が拝領したものを後に時国家が戴いたもの。

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根来塗の器物(室町時代)

瓶子一対
お神酒を入れた器で、時国家では平家ゆかりの熊野神社に供えたもの。

高台付盛器一対
菓子や料理を数人分盛り付けてお客に提供した器。

根来塗とは
輪島塗は、根来塗(和歌山)の職人が輪島に来て始めたとされます。展示品の根来塗は、彼らが持ち込んだり、輪島で最初に造ったものとされています。

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平松大納言卿よりの和歌
平時忠の伯父の子孫で京都の平松大納言時章卿より、寛政3年に当主に贈られた和歌。600年間、お互いの存在を知らなったようです。

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神棚
神仏混淆時代の作で、大きさも当時では特大級。屋根は神社の千木で下の台は仏さまが座る蓮台。

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北前船

北前船の船籍旗
船主名が分かるように用いた旗。持船「安清丸」の旗は、より大型だったそうです。

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碁盤
碁石は大変貴重だったそう。ガラス製で出来ています(ギヤマン・ビードロ)

火事装束
火事の時、庄屋はこれを着て消火隊を指導しました。

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北前船用の船箪笥
船専用の箪笥で現在の金庫にあたります。下段中央の隠し引き出しに最も貴重な物を入れて盗難を防ぎました。船が沈んでも、回収される確率が高かったそうです。

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太鼓馬印
戦国時代の戦で大将の馬のそばに立てて大将の所在を示した標識旗。

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欄間
厚さ13㎝の欅の一枚板に松竹梅に鶴亀を両面刻したもので、鶴亀は反対側から全身が見えます。

見る側によって違う柄となる欄間も素晴らしかったです。

どの部屋で見つけたのかは忘れましたが、こんなに可愛いブドウとネズミの欄間もありました。

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土間の展示品

土間の頭上には、屋根の内部が見れます。

土間には、切龍や、お籠、巨大瓶や槍に薙刀などが所狭しと展示されています。

こちらの籠は、昭和初期まで当主の外出時に使用していました。

土間の方から外に出ると、トイレがあります。

これでもか~と言うくらい、様々なものが展示されています。

風呂敷の由来となった物なども♪

実際に使用されていた物が間近で見れる素晴らしい資料館です。


おすすめ★★★★★(5点)
感想800年続く旧家で、実際に使用していた調度品などを見ることが出来ます。「平清盛」の義弟「時忠」は、源平の合戦で平家が滅亡したのち、能登へ流罪。息子のうちの一人「時国」が跡を継ぎ、やがて時国は現在の輪島に移り農地を開墾。 豪農となり時国村を成し家業を拡大していきました。その子孫が江戸時代から28年もの歳月かけ建てた木造屋敷を見学する事が出来ます。当時、使用していた調度品など見ることが出来ます。これでもか~っと言うくらい様々なものが展示されています。おススメです(^^♪
住所〒928-0204
石川県輪島市町野町南時国13−4
電話番号0768-32-0171
営業時間9時~17時(最終入館16時30分)
定休日12月6日~3月14日(冬季閉館)
駐車場上時国家に行く坂道前に無料駐車場があります。
料金大人550・高校440・小中330
備考ホームページはこちら

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