【武家屋敷跡 野村家】は、長町武家屋敷跡界隈で唯一、一般公開されているお屋敷です。
前田利家が金沢に入城した際の直臣で、代々奉行職を歴任してきた加賀藩士・野村伝兵衛信貞の屋敷跡が公開されています。
現代の和風建築の基本となった「書院造り」の部屋や、総檜造りの格天井、山水襖絵など鑑賞する事が出来ます。
体感して頂きたいのが庭園です。
濡れ緑に座って眺める庭園はなんとも見事な景色を見せてくれます。
また、2階のお茶室では、300円でお抹茶(干菓子付)を頂くことが出来ます(^^♪
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【武家屋敷跡 野村家】詳細情報
所在地 | 金沢市長町1丁目3番32号 |
問合せ | 076-221-3553 |
開館時間 | 4月~9月(8時30分~17時30分) 10月~3月(8時30分~16時30分) ※入館は閉館時間の30分前まで |
閉館日 | 12月26日・27日・1月1日・2日 |
入館料 | 大人500円・高校400円・小中250円 ※抹茶料(干菓子付)300円 |
駐車場 | 建物横に無料駐車場有り |
公式web | http://www.nomurake.com/ |
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【武家屋敷跡 野村家】
駐車場について
野村家の建物横に無料駐車場が設置。周辺にはコインパーキングもあるので、車を停められないという事はなさそうです。
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駐車場から野村家への入り口
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正面門からの入り口
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踏み石
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受付
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末森合戦で使われた武者鎧
入ってすぐに、末森城合戦で野村伝兵衛信貞が着用した甲冑が展示。
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控えの間
控えの間は、殿様に接見するまでに待機する控え部屋。
ガラスケースの中には、襖の引手と釘隠しが展示。
加賀藩のお抱え絵師、狩野派の画人・佐々木泉景による山水画をほどこした襖が見事です。
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奥の間
奥の間です。掛け軸は、前田利嗣(前田家15代目当主)の書。
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謁見の間
殿様と対面できる謁見の間。
中級武士の野村家に、殿様ようの上段の間や、謁見の間があるのは不思議な話ですが、こちらは、もとは加賀大聖寺藩にあったもので、明治4年に野村家に移築されたようです。
白い牡丹の襖絵は、大聖寺藩士の山口梅園作。梅園は心流剣術の名手と言われ、画家・浦上春琴に絵画を学んだ人物だと言われています。
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上段の間
藩主を招いた際に使用された部屋です。紫壇、黒壇材を使った緻密な細工造りで、畳下が桐板張りとなっています。
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総檜造りの格天井
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ギヤマン(ガラス)入りの障子戸
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聲桶(鶯の鳥籠を桐箱に入れて、鳴き声を共鳴させて風情を楽しみます。)
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佛間
1583年に金沢城に入城した前田利家の直臣として従い、各奉行職を歴任し、明治4年の廃藩まで12代に渡って千有坪の屋敷を拝領した野村家(1200石)の屋敷跡です。
武家制度の解体により、野村家もいくたびは住人を替え、現在の建物は、北前船の商人の豪邸の一部を移築したものです。
見どころは、藩主を招いた上段の間と、庭園です。お屋敷と庭園が見事に調和した造りを見せてくれます。1階、2階のどの間からも眺める事の出来る庭園の景色は素晴らしく、2009年には、ミシュランの観光地格付けで、2つ星★★に選ばれ、米国の庭園専門誌の日本庭園ランキングで第3位に選ばれるなど、海外からも高い評価を受けています。
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濡れ緑と庭園
野村家の庭園は樹齢400年の山桃や、椎の古木、雪見灯篭や、さくらみかげ石の大架け橋などが絶妙なバランスで配置された庭園です。
濡れ縁のすぐ下にまで迫る曲水、落水を配した佇まいは、屋敷と庭園が見事に調和した造りを見せています。
濡れ緑(外縁側)に座って景色を楽しむ方も多く、私も野村家に来た際には、この縁側に座りゆったりとした時間を過ごしています。
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茶室と控えの間(2階)
坪庭と石階段
2階では、数寄屋建築の茶室と、控えの間を見学する事が出来ます。
「上段の間」から「濡れ縁」のさらに奥へと進むと、茶室へと続く石階段が見えて来ます。
離れにある茶室に行くような雰囲気でとても趣がありました。
坪庭を眺めながら2階へと向かいます。
何気に登りにくい石階段なので、足元にはお気を付け下さい。
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茶室
数寄屋建築でとても素敵な茶室です。
茶室に躙り口(入り口)を取り入れたのは、千利休です。
茶室の中ではすべての人が平等という事を示すために入り口を低く狭くしたようです。身分の高い人でも刀を外し、頭を下げて茶室に入ることになります。
屋根に特徴があるようです。
+300円でお抹茶を頂く事も出来ます。
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控えの間
おすすめ | ★★★★★(5点) |
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感想 | 武家屋敷観光に来た際に、必ず訪れて欲しいスポットです。お時間と元気がある方は、足軽資料館⇒旧加賀藩氏高田家⇒甘み処で休憩⇒武家屋敷跡 野村家と見て回ると、この時代の人達の生活様式が分かり楽しいです。 |
住所 | 〒〒920-0865 石川県金沢市長町1-3-32 |
電話番号 | 076-221-3553 |
営業時間 | 4月~9月(8時30分~17時30分) 10月~3月(8時30分~16時30分) 入館は閉館の30分前まで |
定休日 | 12月26日、27日/1月1日、2日 |
駐車場 | 無料駐車場有り(6台)。駐車台数が少ないので停められない場合は近隣の有料駐車場にお停め下さい。 |
入館料 | 大人550円・高校生400円・小中学生250円 |
備考 | ホームページはこちら |