【倶利伽羅不動寺　西之坊鳳凰殿】（北陸三十三ヵ所観音霊場の特番）

平安時代の寝殿造りが優美な本堂は、左右75㍍もある景観の素晴らしい寺院です。

右から「右翼殿 不動堂」「主殿 三仏堂」「左翼殿 阿弥陀堂」と続き、それぞれ渡り廊下で繋がっています。

境内には、大心池や朱塗りが鮮やかな弁天堂、渡り橋があり、本堂の渡り廊下から庭園を一望する事が出来ます。

晴れた日などは、ゆっくりと境内散策もおススメです(^.^)

由来について

養老2年（718）、インドから渡来した善無畏三蔵法師が「倶利伽羅不動明王」の姿そのままを彫刻し奉安された事が霊場のはじまりだそ伝えられています。

右翼殿　不動堂

交通安全と災難除けをお祈りします

弘法大師が帰朝した時に大時化にあってしまい、恵果阿闍梨から授けられた不動尊に祈った所、その難を免れることが出来ました。この祈りの「波切不動尊」の同体分身を高野山より勧請し、参拝者の交通安全と災難除けを祈願しています。

堂内には生まれ年の御縁により、私達を守護して下さる八体仏がお祀りされています。

主殿への渡り廊下です。こちらからの庭園の眺めはとても素敵です。ぜひ、ご覧下さい(^.^)

バリアフリースローブ

車椅子の方も本堂の中に入れるようにスローブが設置されています。

右翼殿横に設置されています。

主殿　三仏堂

護摩法やご供養・ご祈祷が行われる鳳凰殿の中心となるお堂です。

不動明王を中心に､薬師如来､千手観音などが奉安されています。

こちらでは、お札や、お守りなど購入する事が出来ます。

戒壇めぐり

本堂の地下にある回廊を、明かりの無いなか手探りですすみます。戒壇めぐりは、長野県の善光寺を思い浮かべますが、こちら鳳凰殿でも体験する事が出来ます。

須弥壇下の回廊を巡り､中程の｢如意宝珠｣に触れることで､真上にいらっしゃる御本尊さまと結縁を果たし､｢密厳国土へお導きいただく｣という約束をされる道場です｡

現在は、体験が出来なくなっています。

護摩法

■12時～（日・祝・縁日のみ）

護摩木という特別な[まき]をたいてご本尊に祈る密教の秘法です。お不動さまの智慧の炎により、家内安全・商売繁盛・交通安全・開運厄除などの願いが成就することを祈念します。

こちらの護摩木は１本300円

左翼殿　阿弥陀堂

阿弥陀如来を主尊とする供養殿で、ご法楽、施餓鬼等の供養法が修法されています。

脇仏は、勢至菩薩、観音菩薩をはじめとする諸眷属がお祀りされています。

境内散策

手水鉢

大心池

浄土思想に基づき、御堂の正面に池があります。極楽には池があるといわれるので、寺院にはよく池が設けられます。鳳凰殿の池は、上空から見ると心という字に見えるといわれています。 

弁天堂

水の神様「弁財天」をお祀りしています。
弁財天のご利益は、金運UP・商売繁盛・交通安全・恋愛成就・子孫繁・技芸上達・長寿などです。

大香炉

大儭像

平成10年10月10日に鳳凰殿を建立した中興第三世、五十嵐大儭住職の像です。

大日如来

倶利伽羅不動寺全体を見守る大日さまです。

真言密教の総本尊として、山頂本堂と鳳凰殿をつなぐ役割を果たしています。 鳳凰殿から大日如来の方角に礼拝すると、山頂本堂のご本尊を遥拝することができます。

大日如来が祀られている高台からの景色です。

食堂

地域の名産品「倶利伽羅そば」を食べる事が出来ます。

「倶利伽羅そば」は緑の麺が特徴で、山で採れる山菜やウラジロを麺に練り込んであるとか。ウラジロは、お正月のしめ縄飾りや、鏡餅に使われる縁起物です。

店内には白山の特産品なども販売しています。

山頂本堂でも倶利伽羅そばを食べる事が出来ます。

これが、めちゃめちゃ美味しくて、とくに出汁が美味しい！

山頂本堂のお蕎麦の出汁よりも、鳳凰殿の食堂の蕎麦だしの方がマイルドになっているとの事。食べ比べも良いですね(^.^)息子は、鳳凰殿でこの２杯のお蕎麦を一人で間食しました♪

■営業日
金・土・日・祝日・縁日(毎月1日・第一日曜日・28日)
上記以外の平日は休業(七五三や初護摩法・春秋繁忙期、大きな行事の日は除く)

トイレ

食堂の横がトイレとなっています。

七福神

本堂の裏手には七福神の像などがお祀りされています。

とってもお顔の優しい七福神さまたちです。

七野墳墓群（弥生時代末期の遺跡）

鳳凰殿の裏山に七野墳墓群があります。12基から成る弥生時代末期の遺跡で、2,3,4号墓が現存します。

高台から鳳凰殿が一望出来ます。

【万灯会】

毎年8月15日に開催されるご先祖様をご供養する行事です。

【倶利伽羅不動寺 山頂本堂】（手向神社）日本三不動のパワースポット